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自費出版の費用
自費出版の費用

誰が読んでも分かる文章

自分史を書くにあたってあまりに基本的な情報が抜け落ちている人が見受けられます。基本的な情報というのはどういうことでしょうか。幼少期の出来事を書きたいと思ったとしましょう。自分は田舎に住んでいたので夜まで遊び回っていて両親を困らせていた。このような事実があったとします。しかし、自分が住んでいた場所を書いていなければ、小学生ほどの年齢で都市に繰り出し遊び歩いていたと誤解されてしまうかもしれません。

本は少数部数の自費出版であったとしても著者のものというよりは読者のものであると考えたほうが良いでしょう。出版するからには多くの人に読んで欲しいと思うのは、プ口もアマも同じだと思います。そのため、本には誰が読んでも分かるよう配慮する必要があります。そんなことを理解していても書けていないという方は多いようです。

ある新聞社が戦争体験記を公募して、毎年終戦日に合わせ戦争体験記を掲載しているそうです。しかし、毎年の応募の中で非常に良くできた表現であっても掲載できないものがあるといいます。例えば戦争末期の空襲体験を考えてみます。米軍の爆撃機から焼夷弾が降り注ぎ、炎の中を命からがら逃げた情景を書いたものです。これは体験として掲載するべき文章であったとしても、何処に住んでいたかが書いてないと歴史の資料に照らし合わせて確認することができません。更には学校へ避難したとか、川の堤防に出て潜んでいたとか、散り散りになり逃げ延びた経験もあることでしょう。しかし学校名や川の名前が書いてないので、それ以上の文章が立ち上がってこないのです。

文は自分が読むために書いているのではなく、他人に読んでもらうためのものでしょう。文章は考えや気持ちを表現し、それを伝達するための道具であるということを意識するべきだと思います。

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