塗装工事に踏み切るタイミングを適当に選択するのは不安を誘います。当然ですが、リフォームや塗装工事の費用は安くありません。資産価値は守らなければなりませんが、メンテナンスのコストは最小限に抑えたいのが消費者の心情です。先ずは塗料の耐用年数と塗料の値段とを勘案して総額を算出するでしょうが、実際の塗装工事費の大半は人件費と足場代で占められます。つまり、多少値段の高い塗料であっても、耐用年数を稼げるものを用いた方が、数十年後に得をする勘定になると言えるのです。ただ問題はそう単純ではなく、外壁以外の箇所、例えば木、鉄、屋根等は劣化スピードが外壁と異なります。外壁の質を長く維持できたとしても、別の箇所が急激に劣化してしまえば、結局短いサイクルで工事を依頼することになり、その場合は安い塗料で間に合わせた方がよいのです。

 ところで塗料の選択は耐用年数のみによりません。外壁塗装用の塗料は、国内では三大メーカーのものがよく使用されますが、目的に合わせて多くの種類が用意されており、事前に勉強しなければ選ぶことができません。業者に全て任せるのも構いませんが、後悔しないためにも多少の知識は蓄えておいた方が無難です。塗料の知識は見積もりの正当性や、工事に手抜きが無いことを確かめる際も、大いに役立つからです。塗料には大別して、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機の5種があります。主な原料は樹脂、顔料、添加剤で構成されており、塗膜を作る樹脂が主成分です。無機のように樹脂として良質なものは値段が高く、耐用年数も長いものがほとんどです。逆にアクリルのように安価な樹脂は使い勝手がよく、気軽に選択できます。