私たちは日頃意識していませんが、周りをよく見ると塗装されているものばかりです。

これらの塗料は大きく分けて、工場の塗装ラインで塗られるいわゆる工業塗料と、すでにできあがっている構造物などに後から塗装する汎用塗料に分けられます。工業塗料では、塗装条件を管理した状態で塗装することができますが、汎用塗料では塗装はすでにあがっている構造物などに後から塗装するため、温湿度の影響を直接的に受け、ときには塗装中に雨が降るというようなこともあります。また塗装膜厚も作業者の技能に依存することになり、塗装の管理が重要になってきます。

最も外壁塗装などを含めた塗装の需要が大きい分野は建物です。これに建築資材を加えると全体の3分の1を占めるとされています。次に大きいのは道路車両であり、中でも新車に対する塗装が割合を多く占めており、自動車補修にも需要があります。なお、10数年前の新車の生産台数に占める輸出台数はおよそ半数となっており、新車に塗られた塗装の約半分が輸出されたことになります。

次いで大きい分野は金属製品用です。電気機械用、機械用、構造物用、船舶用、道路標示用の分野で幅広く用いられているようです。自動車、金属製品、電気機械等の分野ではこれら製造企業が海外生産を活発に進め、需要構造が変化していると思われます。また木工用の塗装は海外品に押されて減少し、家庭用は少ないのが特徴です。それは日本では海外と異なり、白木の文化を持っているからだと考えられます。

このように自動車から家庭用までのあらゆるところに、塗装は用いられております。特に建物と建築資材に使用されるいわゆる外壁塗装は塗装の中でも使用量が多いものとなると思われます。