外壁の塗装は訪れた人の印象に大きく影響しますが、塗装業者であればどこでもよいだろうと、安易に選択する人も少なくありません。しかし塗装にも工法がたくさん存在しますし、業者の技量によっても見栄えに差が生じます。塗装業を営む上で必要な資格や許可のようなものはありませんが、実績を積んでいる業者には国土交通大臣や都道府県知事から工事業許可が付与され、大規模事業の受注が可能になります。この種の「許可」が職人の技量を保証するものではありませんが、発注前に下調べするに越したことはありません。また個人には技量と知識とに応じた「塗装技能士」なる国家資格が与えられるので、同様に確認することで安心できるのではないでしょうか。

 見積もりを依頼する時のやり取りも選択基準として重要です。見積もりもまた共通のフォーマットが存在するわけではありません。足場の設営や養生のような素人でも認知しやすい費用はもちろん、塗料の他、職人の細かいスケジュールに相応する人件費等々まで丁寧に説明してくれれば、安心して依頼することができます。遠慮せず細かく質問しても応じてくれるようなら、信頼関係も高まるでしょう。

 契約の際に留意すべきなのは、なるべく実際の施工業者と直接相談する機会を設けるということです。契約相手が営業会社であるケースも多々存在しますが、その場合は提示された工事費用が、依頼内容に相応していない可能性も見込む必要があります。契約相手が営業成績を上げるため、下請けの施工業者に無理強いすることを前提に、見積もり額を著しく下げることもあるからです。施工業者としてはより廉価な材質に変えたりして帳尻を合わせようとしますから、想定からかけ離れた仕上がりになる恐れもあり、注意を要します。